生命

窓の外の快晴を眺めていても。
床を見て座っていても、暗い中でため息をついていても。

呼吸は続いて、心臓は動いて、体は生きようとしている。
生命の力には驚かされて、また信じてもいる私です。

本を読んでいてもです。
ふいにその力を感じるときがありました。

いったいどこから?
あの力は湧いてくるのでしょうね?

どこからなのかわからないまま、生命の力を感じた本を、鷹の巣書店ではこの棚に置いています。

マイケル・ファラデー [ 1791 – 1867 ]ロウソクの科学

1861年:原題『The Chemical History of a Candle』発刊
1933年:邦題 『 ロウソクの科学』旧版発刊
1986年:改訂版発刊

読書感想文をnoteにUPしてみたところ。
「何に泣かれたのか、気になって最後まで読んでしまいました」とコメントをいただきました。

ラスト6行で泣いた…と書いていたのです。
改めていわれると照れくさいものでした。

「絶対自分では読まない本ですが」という読者さんもいました。
「是非購入して読もうと思います」との読者さんも。

忙しい日常なのをnoteの記事で読んで知っている読者さんもいます。
そんな中、時間を割いて長文を読んでいただき、コメントまで残してくれるのはうれしいものです。
少しは役に立ったのかなと、書き甲斐をいただきました。

ちょいちょいとコメントしてくれる多読の読者さんからは、ファラデーが語る自然界のつながりが、ご自身で3年半も学んできたインドのヴェーダ思想と「まったく同じで感動しました」ときました。

私は長いコメントは好きです。
長考して返信するのですが、こういう入り組んだ話になると、無学な自分が自分で残念な気持ちになったのを覚えてます。

カズオ・イシグロわたしを離さないで

文庫本|2008年発刊|450ページ|早川書房

読んだのは8年前。
日本で生まれたカズオ・イシグロ(敬称略)だから、この小説を書けたのかもしれないと漠然と思いました。

ノートに書いてあった読書感想文をnoteにUPしたのは3年前。

まだ10冊分の記事しかない初心者だったので、コメントがきて驚いたのを覚えてます。
「西欧の方が読んだ感覚と、日本人が読んだ感覚でだいぶ違いそうですね」とありました。

「もっと読書を重ねてから再読してみれば、また違う感想も持てるのかな」と返信しています。

で、3年が経った今になって。
読書感想文のほうを再読しました。

文章の拙いところはありますが、読書で感じたことの根っこは、今もそう変わっていないようです。

作中の彼ら彼女らには生命がある。
なのに、その生きる姿を思い返すと、何をもって人間とするのか、…いや、そもそも生命とは何なのか。

当時は漠然としていた問いが、今になってくっきりしてきて、鷹の巣書店ではこの本を『生命』の棚に置いてあります。

選本

鷹の巣書店の本

生命 🔗

マイケル・ファラデー 〔 1791 – 1867 〕
ロウソクの化学
原本:1861年

カズオ・イシグロ
わたしを離さないで
初刊:2005年

戦記 🔗

『真珠湾攻撃総隊長の回想 淵田美津雄自叙伝』の表紙

淵田美津雄 〔 1902 – 1976 〕
真珠湾攻撃総隊長の回想
初刊:2007年

開高健『ベトナム戦記』の表紙

開高健 〔 1930 – 1989 〕
ベトナム戦記
初刊:1965年

家族 🔗

松本清張 〔 1909 – 1992 〕
半生の記
初刊:1966年

なかにし礼 〔 1938 – 2020 〕
兄弟
初刊:1998年

沢木耕太郎
無名
初刊:2003年

風土 🔗

イザベラ・バード 〔 1831 – 1904 〕
日本紀行 上
初刊:1880年
原題: Unbeaten Tracks in Japan

田山花袋 〔 1872 – 1930 〕
東京の30年
初刊:1917年

柳田国男 〔 1875 – 1962 〕
木綿以前の事
初刊:1938年