戦記

残酷…でもない。
悲惨…でもない。
戦争はいけません…でもないし、繰り返してはならない…でもないし、考えさせられた…でもない。

そんな感想は、ずっと後になって結果がわかっているから言えること。
しかも安全なところからだから言える、という目線でこれらの本を読んでます。

モヤモヤは残ります。
必死さに、真剣さに、剥き出しになった人間に、なんというのか、一言でいえば尊さを感じた本です。

淵田美津雄 〔 1902–1976 〕真珠湾攻撃総隊長の回想

単行本|2007年発刊|438ページ|講談社
編・解説:中田整一

読書感想文をnoteにUPすると。
「ちょっと買って読んでみます。」というコメントがありました。

緊張しました。
私よりも多読している読者さんだったので。

「時間がなくてなかなか読めないので田中さんのnoteで短時間で読めてしまうのは良いですね」というコメントも。

「どうしても何かお伝えしたい。そういう気持ちです。」という長めのコメントもいただきました。

何度も記されている『戦争は犯罪ではない』という一文から、軍人としての淵田が、人間としての自分とどこかで折り合いをつけなければならない…、と著者の葛藤への理解があるものでした。

感想が深まりましたし、読書感想文を書くいた甲斐がありました。

でも、返信は。
戦争は難しいテーマですね。
もちろん、しないにこしたことはないのですが、いったん起きてしまったら、どうしたらいいんですかね?…などというなんとも締まらないものとなってしまったのです。

本を読んでも、ハッキリした意見が持てない私でした。

開高健 〔 1930–1989 〕 ベトナム戦記

文庫|1990年発刊|300ページ|朝日新聞出版
写真: 秋元啓一
解説: 日野啓三
初出: 1964年~ 『週刊朝日』連載

読書感想文をnoteにUPすると。
開高健(敬称略)の『オーパ』を読んだという読者さんから、コメントをいただきました。

「開高健氏の現場力は凄いですね。臨場感が違う」「家族もいるのに、よくこのジャングルの真っ只中に行けるなぁ、と思いました」と。

今度は私のほうが『オーパ』を読みたくなり、読書の幅が広がったようでした。

また、ベトナムを縦断旅行したという読者さんからも。
「古都フエの街に米軍のヘリと戦車が展示してあったのを思い出して、読みたくなりました。」とのことで、さっそく本を注文して来週届くとのことでした。

今になってみればですが。
読みたくなって本を買った…というコメントをたびたびいただいたことが、鷹の巣書店をやろうとした動機にもなったのでしょうね。

選本

鷹の巣書店の本

生命 🔗

マイケル・ファラデー 〔 1791 – 1867 〕
ロウソクの化学
原本:1861年

カズオ・イシグロ
わたしを離さないで
初刊:2005年

戦記 🔗

『真珠湾攻撃総隊長の回想 淵田美津雄自叙伝』の表紙

淵田美津雄 〔 1902 – 1976 〕
真珠湾攻撃総隊長の回想
初刊:2007年

開高健『ベトナム戦記』の表紙

開高健 〔 1930 – 1989 〕
ベトナム戦記
初刊:1965年

家族 🔗

松本清張 〔 1909 – 1992 〕
半生の記
初刊:1966年

なかにし礼 〔 1938 – 2020 〕
兄弟
初刊:1998年

沢木耕太郎
無名
初刊:2003年

風土 🔗

イザベラ・バード 〔 1831 – 1904 〕
日本紀行 上
初刊:1880年
原題: Unbeaten Tracks in Japan

田山花袋 〔 1872 – 1930 〕
東京の30年
初刊:1917年

柳田国男 〔 1875 – 1962 〕
木綿以前の事
初刊:1938年