『縄文の末裔 ヒダカの海を渡る』は長編小説。著者の安達さんは、4年を費やしたとのこと。
見て、調べて、書いて、推敲して。
新たな説が出れば、また書き直す。
その繰り返しの中で、多くの資料で裏打ちされて、登場人物たちが重力を帯びていったのでしょうね。
縄文に興味がある人もない人も、安達さんの資料とともに、当時を一緒に追ってみましょう。

≫≫ 北ヒダカの人々 … 山や野や海で生きた人々
≫≫ ヒダカの舟乗りたち … 双胴船で日本海を渡る舟長と舟子
ちなみに。
安達さんは、立派な書斎があるのだろうな…と私は思っていました。
聞いてみると、街中のカフェで書くそうです。
指定の席とならないように、あちこちに席を替えながら。
資料の保存は、古いノートパソコンで。
着想があれば、常に尻ポケットに入れてあるノートに書き出す、というのが意外でした。

あ、あと。
安達さんは、地名については、当時の人々がこれらの名で呼んでいたのかは疑問がある…としてます。
言葉については、東北地方や八丈島の方言には縄文の形跡が残っているという説や、何百年か後にはなるが万葉集を参考にしたとのこと。
で、登場人物は「吾れ(おれ)」と言うとしたそうです。
国語の先生かと思ったらちがう。
すっごい読書家なんですよね。

